休校中の「食」と「安全」を葛飾区長に要望書提出

明日にも緊急事態宣言が出されるという緊迫した事態ですが、かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワークは本日午後、青木克徳葛飾区長に要望書を手渡してきました。

要望した点は2点、➀休校期間中の給食の検討や、代替食(弁当など)の配布、②子どもたちの「安全」確保(担任による家庭訪問、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携など)――です。
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20200406葛飾区長要望書
私たちはこの5週間、緊急お弁当プロジェクトに取り組んできました。
一斉休校となった先月以来、ふだんから学校給食でしか食事を摂れない生活をしている子どもたちがどんなに困難な状況にあるか、区長、教育委員会、子育て支援部の方々に説明しました。

また、お弁当プロジェクトは毎日家庭訪問することから、虐待防止の効果もあります。
しかし民間の我々の取り組みは資金面でも、ボランティアの献身的な協力も限界に近づきつつあります。4月10日まではお弁当を配り続けます。しかし、来週からは学校の先生や行政にぜひ介入してほしいとお願いしました。

葛飾区には学校地域応援団など、区民が学校を支援する仕組みもあります。例えば、いま、学校の消毒ボランティアを募集したらきっとたくさんの区民が協力を申し出てくれると思います。我々がそういう作業を担っている間、先生方には家庭訪問をしてほしいと申し上げました。

青木区長からは「休校期間中でも給食の提供などできないか、検討している。区民の皆さんとの協働で子どもの福祉のためにできることに取り組んでいきたい」とたいへん前向きなお答えをいただきました。
学校教育担当部長からは消毒ボランティアなど「良いヒントをいただいたと思っている」とのコメントを、子育て支援部長からは困窮家庭の具体的な支援に動くというお声掛けをいただきました。

今日の区長面談は区議会議員の川越誠一さんのご尽力で実現しました。
感染拡大防止を前提とした難しい対応ですが、葛飾区の子ども支援に期待したいと思います。