レインボーリボン メールマガジン 第80号 過去よりも未来に。年の瀬も頑張りましょう。
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第80号
■■ 過去よりも未来に。年の瀬も頑張りましょう。
2020/11/30
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毎月月末、レインボーリボンの活動報告と代表・緒方の思いをお届けするメールマガジンです。
コロナに始まり、コロナに終わることになりそうな2020年…1年が本当に早いですね。
しかし細かい情勢は日々刻々と変化していて、1年前と同じことに悩んでいるようでいながら、
情勢の変化に対応しなければ…と、気が休まることがありません。
そんな危機感とは裏腹に、このところレインボーリボンにとっては嬉しい出来事が続いていまして、
まず、先月のメルマガでご紹介した都立葛飾ろう学校調理師コースの生徒さん3人が
「高校生食育王選手権」に「子どもたちの笑顔を願う『笑豊巻き』」レシピで挑戦し、
見事、全国345校の頂点に立ちました。14回を数える大会で、ろう学校の優勝は初めてだそうです。
葛飾ろう学校とレインボーリボンのこども食堂はこの数年来、交流を続けていまして、今回のレシピも
このメルマガで困難に直面している子どもたちの状況を知ったことから着想したそうです。
2月のこども食堂には「恵方巻弁当」を提供しようと、生徒さんたちは張り切ってくれています。
生徒さんたちの栄誉をまるでレインボーリボンの名誉のように感じていますが(笑)。
もう一つ、名誉な出来事は、昨年の受賞だったのですがコロナの影響で授賞式が延期となっていた
「令和元年度葛飾協働まちづくり表彰」が先月末にあり、動画が区のTwitterで紹介されたことから
たくさんの方から祝福のメッセージをいただきました。
令和2年10月20日に「令和元年度葛飾協働まちづくり表彰式」を行いました。その様子を映像でご紹介します。#葛飾 #katsushika #協働
第二部https://t.co/F3HOvaOweL pic.twitter.com/Gq51WnUuhJ
— 葛飾区 (@katsushika_city) November 24, 2020
長年少しずつ積み重ねてきた努力が実を結んだ「名誉」もあり、一方、今年の初めからのコロナ禍に
即応してきた取り組みも各方面から評価していただいています。
『日経ビジネス』の取材を受け、企業の株主優待をこども食堂への寄付として活用した取り組みを
紹介していただきました。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00208/111700001/?n_cid=nbpnb_mled_mpu
コロナ禍は突然ふってわいた災難ではありますが、この災いによってコロナ以前からの社会問題が
より鮮明に見えてきています。
ひとり親家庭の相対的貧困率が50パーセントを超えていることは以前から指摘されていました。
それが「見えない貧困」であることも私たちには分かっていました。
しかし、コロナの影響で貧困の度合いがさらに深刻化し、これまで必死に「見せない」努力をしてきた
母親たちが、私たちのような小さな団体にさえ困窮を訴えざるを得ない状況に追い込まれています。
周りの大人たちの「お節介」によって辛うじて守られてきた子どもたちの笑顔が消えてしまわないか、
今、とても心配です。
一方、「何とかしなければ」という意識は社会全体で高まっているように感じます。
最近、「SDGs(エス・ディー・ジーズ)Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」という言葉が
テレビでよく聞かれるようになりました。
企業の社会貢献事業の一環として、このメルマガの配信システムも無料で提供してくれている
Salesforce社のCMも、世界の多様性と持続可能性を表現していて、見ていて希望が湧いてきます。
https://www.salesforce.com/jp/campaign/to-the-world-beyond/
「過去、よりも、未来を」。
私はレインボーリボンの過去の実績を誇りに思っています。
ある公益財団法人にも今春の非常事態宣言下での「緊急お弁当プロジェクト」を評価していただき、
再び学校が休校となれば無料のお弁当を配布できるように、200万円の助成金をいただきました。
しかし情勢は変化しており、感染拡大の局面でも学校の一斉休校措置はとられないかもしれません。
学校給食があるからひとまず安心という面もありますが、週末には食べるものがないとか、
家庭が安全でないという子どもが、なぜか最近、私たちの周辺で増えています。
春に私たちを襲った緊迫感はないまま、コロナ禍のダメージは子どもたちにジワジワと浸透していて、
このまま放っておくと気がついたときには大変なことになっているのではないかと思います。
過去の評価に気を良くしている場合ではありません。
せっかく助成金を得ているプロジェクトですが、休校を前提とした計画は抜本的に見直さなくては…。
これまでの成功体験に留まってはいられません。
いま子どもたちが直面している問題、情勢の変化に合わせた取り組みに進化させようと模索しています。
今月は「かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク」の今年度版「子ども食堂マップ」を
区の子ども応援課に助けていただき、区内の全小中学校に配布することができました。
休止している子ども食堂もありますが、なんと、3つの子ども食堂、1つの子どもの居場所が
新たにネットワークに加わり、昨年は11カ所だったマップのマークが14カ所に増えました。
レインボーリボンの新しい事務所でのフードパントリーも始まり、来月からは月に2回のこども食堂、
2回のフードパントリー、つまり毎週土曜日が活動日となりそうです。
事務所が日々、整備されていく中、我が家は洗濯物も山積み状態で、そんな状態でも一緒に活動を
担ってくれる家族からは「ボランティアさんを酷使しすぎじゃない?」と言われ…。
苦笑いしながら頑張っています。
(代表・緒方美穂子)
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