レインボーリボン メールマガジン 第86号 今こそ再構築のチャンス。元気出していきましょう!

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第86号
■■   今こそ再構築のチャンス。元気出していきましょう!
  2021/5/31
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毎月月末、レインボーリボンの活動報告と代表・緒方の思いをお届けするメールマガジンです。

また緊急事態宣言が延長され、こども食堂が開催できない状況が続いています。
3月27日に3カ月ぶりに開催した「あおとこども食堂」初参加だった1年生の女の子が「今度いつやるの~?」と言ってくれるのが、嬉しいのと、苦しいのと、複雑な思いです。

5月はフードパントリーを2回、こども食堂ができない土曜日はごく小規模のミニミニ企画を2回。
昨年度までのように毎週フードパントリーを行う資金力がないため隔週として、緊急の食支援は個別に連絡が来た人だけにしました。
5月初めはゴールデンウィークで行政機関などもお休みのところが多く、レインボーリボンも5月1日土曜日はお休み、8日こども食堂予定だった土曜日も宣言延長でお休みとなったため、2週間の空白期間ができてしまい、やはり数世帯からSOSが届きました。
我が家でも母の日の「ご馳走」をどうしようかと話題にしていた時、その日食べるものがないという人から連絡を受け、「見えない貧困」の底深さ、格差の拡大を感じざるを得ませんでした。

コロナの影響を経済面では受けなかった家庭と、受けた家庭との格差が広がっている気がします。
もともと経済的に自立している家庭は、昨年春の一斉休校、職場のリモートワークが広がった時期、父親の家事・育児参加が進んで、家族が幸せになったというエピソードもありますし、コロナ前から例えば生活保護を受けている等、経済的に弱い立場にありながらも支援の対象となっていた家庭は、第1波のショックは相当受けたと思いますが、今は、徐々に精神面でも生活面でも立ち直りつつあるのでは…と感じます。
一方、ちょうどコロナ禍と重なるタイミングでひとり親家庭になったとか、失業してしまったという困難に直面した人は今、1年以上つづく事態で、精神的に疲弊しているようです。
心が疲れていると自分を大切に思えず、誰かに助けを求める力も弱くなってしまいます。
遠慮がちにレインボーリボンに連絡をくれる人には、大丈夫ですよ、取りに来てください、と、まずは「食」をあきらめないように支援を続けようと思います。

一般財団法人「日本善意財団」は昨年来継続してフードパントリーを財政支援してくださっていますが、今回、「お米つなぐプロジェクト」と「米米プロジェクト」という2つのプロジェクトを立ち上げ、「つなぐ」では、「生産者を守り、農地を守り、そして何より、お母さんや子ども達の食を守っていく」というコンセプトで、毎月20~30キロのお米を寄付してくださるそうです。
「米米(こめこめ)プロジェクト」は、困窮家庭の実情を知った財団の佐渡公一理事長が基金を設立し、緊急支援としてお米10キロを年間数回にわたり、各家庭に直送していただけるという企画です。
これまでレインボーリボンでは各家庭の「困窮の度合い」は問わず、パントリーに来てもらっていますが、「米米プロジェクト」に関しては、収入をはじめ家庭の状況を聞き取らせてもらって、対象者を決める方式をとることにしました。
緊急支援が必要な家庭にきちんと届くように、という趣旨と、コロナ事態における活動に我々がある程度慣れてきて、聞き取り調査に取り組む余裕が出てきたという側面もあります。

NPO法人にとってもコロナ禍の影響は甚大でした。
こども食堂運営者の仲間が「当時の記憶がない」というほど日々の対応に心身ともに振り回されるなど、昨年度は異常な年でした。
3月末までを年度とする法人は6月末までに所轄官庁に事業報告を提出しなければならないのですが、
今年、東京都はその締め切りを7月30日まで猶予してくれています。
が、そうとは知らず、5月中に何とか決算書を完成させなければ…と、焦った月でもありました。

昨年度は「はらぺこレスキュープロジェクト」に200万円の助成をいただいたパブリックリソース財団をはじめ、東京都社会福祉協議会、コープみらい、葛飾区子ども応援課、オリックス宮内財団から総額4,464,310円のご支援を賜りました。
個人として、あるいは企業や労働組合などの団体としてご寄付いただいた総額も3,270,250円にのぼりました。

これほどまでに大きな励ましをいただいて、今年度も頑張らないわけにはいきません。
異常事態に対応する体力を温存しつつ、この間、後回しにせざるを得なかった取り組みを振り返り、もう一度ていねいにレインボーリボンの活動を作っていきたいと思います。

レインボーリボンは2014年4月、PTAのお母さん仲間で「10年がんばろう」と法人化しました。
なので、2023年度末まで、あと3年間が当初目標の活動期間なのです。
3年後に私たちがどうなっているのか、予測は難しい時代ですが、今月、原点であるPTA活動にも、再構築の機運を感じる機会がありました。

昨年度はPTA研修の講師依頼が感染防止のためにすべてキャンセルとなりましたが、今年度に入り、4月20日には文京区で広報研修、今月20日は川崎市中原区で学年学級担当の研修講師を務めました。
文京区は完全オンライン、川崎市は会場参加とオンライン参加両用のハイブリッド形式でした。
広報研修のタイトルは「コロナ禍だからこそ大切なコミュニケーション」、学年学級担当研修は「コロナ禍だからこそ見直しのチャンス!PTAを誇り高いボランティア活動に」としました。

先月の文京区のアンケート集計結果を送っていただいたのですが、とても嬉しい感想ばかりでした。
「広報誌の作り方だけでなく、レインボーリボンの活動自体もPTAとして大変興味深かったです。広報研修会とても良かったよ!とまわりのお母さんたちに宣伝します」。
「具体的に携わってこられたPTA広報活動を通じて感じたこと、目的など、非常にわかりやすく、これから自分が何をすべきなのかが明確になりました」。
「地域の見方も変わりました。子どもが中学最終学年ですが、子どもが大きくなって手がかからなくなっていく親こそ地域のことに目を向けて役に立つことを考えていきたいと思いました」。

こんなふうに言っていただけると、今まで頑張って取り組んできたすべてのことが報われる思いです。
レインボーは多文化、多様性。リボンは親たちが横につながり、子どもたちの未来につなげる希望。
この原点に何度でも立ち返り、リボンの結び目をコツコツと増やしていきたいと思います。
(代表・緒方美穂子)

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【ご参考】さとふる「ワンストップ特例制度」入門ガイド
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