レインボーリボンメールマガジン第45号「To Be Continued・・・目の前の向こうへ」

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第45号
■■   To Be Continued・・・目の前の向こうへ

2017/12/31
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大晦日のメルマガです。

レインボーリボンを法人化した2014年の大晦日には、10年後2024年の「ワンダフル・ワールド」を夢見るメルマガを書きました。

レインボーリボンメールマガジン第9号「ワンダフル・ワールド ~ 目指せ!子どもの笑顔あふれる世界」

翌年の大晦日も新春の夢を書きたかったのですが、現実世界のあまりの悲惨さに打ちのめされながら、この現実に立ち向かって平和な世界を追求し続けている中村哲医師の姿を「灯台」として書きました。

レインボーリボンメールマガジン第21号「灯台を見失わず「居場所」と「希望」に至る旅を」

昨年の大晦日は、こども食堂という新しい事業を始めた年の締めくくりとして、数年後のこども食堂がひとりの少年の人生に関わっているというストーリーを、レインボーリボンの「目指すところ」として描きました。

レインボーリボンメールマガジン第33号「20XX年のワンダフル・ワールド」

今日はいつにも増して長文になってしまいますが、やはり、現実の厳しさ、今月の活動報告、そして新春の夢を書きたいと思います。

まず、現実のいじめ自殺のこと――。

兵庫県加古川市立中学2年生だった女子生徒が昨年9月に自殺した事件について、市教委の第三者委員会が、いじめが原因だったと認定する調査結果を発表しました(23日)。

福島県須賀川市立中学1年生の男子生徒が1月に自殺した問題で、市教委が委嘱した「いじめ問題専門委員会」がいじめが要因だったとする調査結果を発表しました(25日)。

25日、大阪府箕面市で4歳児に暴行を加えて殺害したとして、母親と交際相手、知人男性の3人が逮捕されました。

同じ日、大阪府寝屋川市で自宅のプレハブに長女を10数年にわたって監禁していた両親が、死体遺棄容疑で逮捕されました。33歳で凍死した長女は「精神疾患があり、暴れるので」という理由で、16、17歳の頃から閉じ込められていたといいます。

さて、今月のレインボーリボンの活動報告をします。

2日、「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」をオープンしました。当日の様子はホームページにブログで報告していますので、どうぞご覧ください。

3つめのこども食堂、オープンしました!

これはレインボーリボンが運営する3つめのこども食堂となりますが、大きな特徴は、場所をお借りする「なぎ」が、精神障がいのある人びとの地域活動支援センターであるということです。

「なぎ」を運営しているNPO法人SIENは、精神障がいのある方が住み慣れた地域で安心して暮らすための相談や居場所事業を葛飾区で8年前から担っています。

「こどもカフェ@なぎ」は家庭で読み書きや宿題の面倒をみてもらえない子どもの支援を目指してオープンしました。

が、ゆくゆくは「なぎ」を利用している障がい者が子どもの面倒をみるボランティアとして活躍したり、子どもも、その親やボランティアとして関わっている大人たちも、自分の心のケアについて気軽に話し合えたり、支援「する側」と「される側」が行ったり来たりできるような、「障がい」や「精神疾患」を「糧」として、地域の温かなコミュニティになれたらいいな、と思っています。

12月はあおとこども食堂を9日に、

寒い季節にあったか~いこども食堂

パルこども食堂を20日に、

クリスマス・パルこども食堂(^O^)

そして、26日、レインボーリボンのような小さなNPOには身に余る光栄・・・大企業からのご支援をいただき、「クリスマス特別企画オラクルこども食堂」を実施しました。

オラクルこども食堂に行って来ました(^O^)

さてさて、来年にはまだ無理かもしれませんが、数年後には「こうなっていたい」、未来の○月×日を語って、大晦日のメルマガを終わりたいと思います。

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【未来日記】20××年〇月×日

今日は「葛飾区こどもの居場所ネットワーク情報交換会」の日です。

昨年、区の子育て支援や福祉の担当部署、教育委員会、社会福祉協議会、それに我々民間団体が連携して「子どもの命と人権を守る総合支援センター」が設置されました。その会議室に、こども食堂や学習支援教室を運営している団体、児童養護施設やシェルター運営団体、学校の先生や幼稚園保育園関係者、社会福祉士など、数十人の大人たちが集まってきました。

ネットワーク事務局の司会で議事が進み、最後に各団体からの報告タイムです。

私は次のような報告をしました。

レインボーリボンの3つのこども食堂はそれぞれ楽しく続けています。最初のこども食堂を立ち上げてから〇年になりますので、子どもたちが大学生や社会人になって、ボランティアとして戻ってきてくれています。

そんな「かつての子ども」のひとりが先日、「いじめ防止教室」の講師デビューを果たしました。

ご存知のとおり、我々レインボーリボンは素人の「お母さん」たちで作ったNPOですから、いじめで苦しむ子どもをなくしたいという一心で始めた「いじめ防止教室」も、心理学の専門家に学び、学校の信頼を得て授業として実施できるようになるまでには、たいへんな苦労をしました。今では国が実施基準を整備して、各地で地域に根ざした暴力防止教育が行えるようになっています。

葛飾区では、PTAイノベーションをミッションとする我々レインボーリボンの実績を評価していただいて、学校のいじめ防止担当教諭、PTA、レインボーリボンの三者が協力してすべての小中学校で「いじめ防止教室」を実施しています。

講師デビューしたAさんは、こども食堂に来ていた頃は、いろいろな理由があって不登校でした。

子ども時代にいろいろな困難を経験したAさんだからこそ、子どもたちの心に響く授業をすることができます。

Aさんは小学生、中学生時代によく「死にたい」と思っていたそうです。いつの間にかその気持ちが消えたそうですが、なぜ消えたのかというと、はっきり「これだ」という決め手はないものの、こども食堂で自分よりも小さい子の面倒を見なければならない立場になって、それがたいへんで、いつしか自分のことで悩むよりも、他の子のことを考えることが多くなっていたそうです。

こども食堂は楽しい「居場所」であると同時に、子どもにもボランティアにも「出番」を用意してくれるコミュニティなんですね。

我々、素人が運営しているものですから、いじめや虐待、経済的な困難という問題を話してくれるときのハードルが低いですものね。話してもらったら、ここにいる専門家の皆さんや行政の窓口など、きちんと繋げていけるネットワークもできていて、本当に助かります。

To Be Continued・・・

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今年もたくさんの人に助けられました。これからももっと、助けてもらうつもりでおります。

ありがとうございました。新年もよろしくお願いいたします。

(代表 緒方美穂子)

▼子どもの性被害相談アプリ「ne-ne(ねーね)」(NPO法人ライトハウス)

このアプリからマンガ「Blue Heartブルー・ハート」の電子版を読むこともできます。

女の子も男の子も、匿名での相談も可能。

相談アプリne-ne:https://s.lhj.jp

▼レインボーリボンでは子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、年間12口3600円の寄付(こども食堂の1食オーナー)を募っています。

口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン

●郵便振替口座:00170-7-449974

●りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535

ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。

「レインボーリボンのこども食堂通信」へのご芳名記載の諾否もお知らせいただけますと幸いです。

▼レインボーリボンのホームページ
http://rainbow-ribbon-net.org

このメールマガジンは、代表の緒方はじめ、スタッフと名刺交換させていただいた方、

弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。

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