レインボーリボンメールマガジン第34号「子どもの幸せ拠点100倍プランを・・・」
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第34号
■■ 子どもの幸せ拠点100倍プランを・・・
2017/1/31
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2017年が明けてもう1か月。
子どもたちは春の進級や進学、卒業といった節目に向けてがんばっている時期ですね。
レインボーリボンにとってもこの1か月間は、4月からの新年度に向けてどんな活動プランを立てるのか、考える機会にたくさん恵まれました。
まずは15日、「こども食堂サミット2017」が豊島区、豊島子どもWAKUWAKUネットワーク、こども食堂ネットワークの共催で開催されました。
サミットは豊島子どもWAKUWAKUネットワーク主催で2015年から開催されていて、今回は3回目ですが、今年はこども食堂に関心のある人に広く参加を呼びかけたのではなく、すでに食堂を運営しているネットワーク会員が全国から集まり、「こども食堂のつづけ方」をテーマに考え合う場となりました。
2016年に爆発的に増えた「こども食堂」。
こども食堂ネットワークに参加している食堂は195軒ですが、全国にはおよそ400軒のこども食堂があるのではないかと言われています。
実施主体も対象の子どもも、やり方も考え方も、実に多様な「こども食堂」ですが、多くの食堂が共通して抱える悩みは、1つは「つづけるために必要な資源(場所、資金、食材、ボランティアなど)をどう確保するか」、もう1つは「支援が必要な子どもたちとどうつながっていくか」という点です。
1つ目の「地域の社会資源確保」について、サミットのリレートークで様々な実践例が紹介され、どれも非常に参考になったのですが、中でも目から鱗だったのが福岡県のNPO法人チャイルドケアセンターが「ふくおか筑紫子ども食堂ネットワーク」を作り、3市1町のこども食堂の立ち上げ・運営支援を行っているという事例でした。
寄付食材を保存する、こども食堂に特化したフードバンクも立ち上げたそうです。
葛飾区では6つの食堂が稼働していますが、寄付集めも広報宣伝もそれぞれバラバラに活動しています。
「こども食堂」という看板は掲げていなくても、近所の「気になる子ども」を自宅に呼んでご飯を食べさせている人もたくさんいるはずですが、横のつながりは作れていません。
2つ目の「支援が必要な子どもとどうつながるか」というテーマにも関わりますが、こども食堂は、小さい単位の食堂が、たくさん地域にあることが良いと思うのです。
多様なこども食堂がネットワーク化されれば、食材の一体管理はもちろん、例えば食品衛生について行政の運営支援を受けやすくなるでしょう。障がいやアレルギーなど特別な支援が必要な子どもについての情報共有や、対応スキルを修得する機会も増えると思います。
それぞれの多様性を生かし合えば、A食堂には馴染めなかった子もB食堂には行けるようになるなど、子どもの幸せにつながると思います。
子どもに栄養のあるご飯を食べさせたいとか、子ども時代の楽しい思い出を作ってあげたいという善意が、自然な形で、必要な子どもに届くように、地域の子どもに最も近い地域の大人がもっともっと「こども食堂」を立ち上げやすくなるような「仕組み」を作れたら・・・。
さて、サミットでもう1つ見つけた明るい展望があります。
それは文科省の「本気度」です。
2020年から22年度に小中高校で順次始まる新しい学習指導要領で「社会に開かれた教育課程」「チーム学校」がキーワードとなるということは、前号のメルマガに書きました。
今回のこども食堂サミットには文科省の生涯学習政策局の下田力・放課後子ども総合プラン連携推進室室長補佐が登壇し、新しい学習指導要領に向けた文科省のプランを全国各地の教育委員会に持って行ってほしいと語りました。
学校と地域の協働による子どもの居場所作りという文科省の事業は2004年から始まっていますが、下田さんはもっと前、30年前から文科省は「社会教育・生涯学習」を掲げ、子どもも大人も地域で学びあい、成長するのだという考えをとってきたのだと言います。
「放課後子ども総合プラン」は文科省管轄の「放課後子ども教室」と厚労省管轄の「放課後児童クラブ」が連携、または一体型となり、小学生の夕刻の居場所を作るという内容ですが、下田さんはさらにその後の時間帯、夕ご飯を食べる時間の居場所として「こども食堂」への期待感を示してくださいました。
民間の我々も、行政側も、頭を柔らかくして、「子どもの幸せ」のためにもっといろんなことを考えて、できるところから始めていかなくちゃ・・・!と、元気が出ました。
さて、1月に学びの機会となったことはまだまだ他にもありました。
21日には「発達障がいの子どもへの理解」学習会を開きましたが、これも素晴らしかった!以下のURLはブログとして簡単に報告させていただいたものです。
http://rainbow-ribbon-net.org/hattatusyougai/
昨日から3回連続で「子どもの生きづらさを乗り越えて」学習会も開催中です。(下記にお知らせ)
こども食堂に限らず、子どもの幸せ拠点をどんどん増やしていきたい――その思いを共有する大人たちが連携していけるようなプランを、春に向けて考えていきたいと思います。
(代表 緒方美穂子)
▼子どもの生きづらさを乗り越えて――子ども支援をどうするか?――PartⅡ
第1回 1月30日(終了)「始まっています!子ども食堂・学習支援・子どもの居場所」
第2回 2月13日(月)「子どもたちの今」講師:青少年委員 高田通江さん、民生委員 三浦靖子さん
第3回 2月27日(月)「大人たちよ、立ち上がろう!」講師:日本社会事業大学教授 辻浩さん、NPO法人レインボーリボン緒方
いずれも19:00~21:00、無料、申込不要
会場:葛飾区末広集い交流館(葛飾区金町5-4-1)
主催:葛飾区教育委員会 問合せ:生涯学習課 電話03-5654-8479
http://rainbow-ribbon-net.org/kodomosiennkouza/
▼毎月300円(年3600円)でこども食堂の1食オーナーになりませんか?
子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、寄付を募っています。
口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン
●郵便振替口座:00170-7-449974
●りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535
ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。
※これまでご寄付くださった皆さま・・・活動・会計報告が遅れていて申し訳ございません。来月にはレインボーリボンの「こども食堂通信No.2」を発行する予定です。
▼人身取引の被害者支援団体NPO法人ライトハウスの相談アプリ「ne-ne(ねーね)」。このアプリからマンガ「Blue Heartブルー・ハート」の電子版を読むこともできます。マンガを読んで、「自分もこういうことを経験したけど、誰にも言えずにいる。相談していいことなのかもわからない」という人がいたら、女の子も男の子も、匿名での相談も可能です。身近にいる子どもや若者たちにこのアプリをご紹介ください。
相談アプリne-ne:https://s.lhj.jp
▼レインボーリボンのホームページ
http://rainbow-ribbon-net.org
このメールマガジンは、代表の緒方はじめ、スタッフと名刺交換させていただいた方、弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。
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