いじめ加害からの「解放」
9月19日(木)、葛飾区立四ツ木中学校「いじめ防止教室」全3回の最終回を無事、終えることができました。
3週にわたり、1回目は「被害者」、2回目は「加害者」、最終回は「傍観者」に焦点を当てて考えました。
2回目の「加害者」についての授業は本来2時間かける内容を1時間に圧縮しているため、3回目授業までにGoogleフォームで提出してもらう「宿題」を出させてもらいました。
「加害者のスト―リー・過去、現在、未来」です。
いじめの加害者を想定してもらい、なぜ加害を始めたのか「過去のストーリー」、現在どんないじめをしているのか「現在のストーリー」、どうしたらいじめをやめられるのか「未来のストーリー」を書いてもらいました。
3回目授業で発表したのは2作品だけですが、16作品が寄せられ、中には「みんなの前では読まないで」という要望とともに、実体験に基づくストーリーを書いてくれた生徒もいました。
その作品の「未来」は、「相談教室が今日から解放された、という情報が手に入った。そこでならいじめのこともわかってくれるかもしれない」というものでした。
「開放」ではなく、「解放」。
変換ミスかもしれないけど、その言葉に、いじめの加害者になってしまっている苦しみからの「解放」を切望している気持ちが凝縮されているように見えました。
四ツ木中学校では1年生対象に3年連続で「いじめ防止教室」を実施しています。
兼子容子校長先生が「この教室を受けた2年生も3年生もとても落ち着いていますよ」と評価してくださり、生徒たちの心に届いてくれているのかなと嬉しい気持ちになりました。