レインボーリボン メールマガジン 第145号 戦争のない世界を求めます
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第145号
■■ 戦争のない世界を求めます
2026/4/30
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東京都葛飾区を拠点とするNPO法人レインボーリボンの活動報告、代表の緒方の思いをお伝えするメールマガジンを毎月、月末にお届けしています。
4月は新年度の活動方針を立てなければ…と、気持ちは焦りつつ、2025年度に助成金をいただいた「こども食堂・フードパントリー事業」の事業報告、会計報告に苦戦しているうちに終わってしまいました。
昨年度は民間の財団や企業、そして東京都、葛飾区から助成していただきました。
特に行政からの助成は税金が原資であるため、申請するにも報告するにも厳しい審査があります。
会計担当のスタッフと700枚ほどのレシート、領収書を整理し、コピーをとりながら「こんなに真面目にやってる団体って他にある?」と自画自賛しながら頑張りました。
食料や消耗品購入担当のスタッフも、年間を通して少しでも安くて良い品を探し、頑張ってくれました。
昨今の物価高騰で経費が膨らむことを覚悟していましたが、食料消耗品費は2024年度と変わらず230万円ほどでした。
利用者は24年度は延べ5600人ほど、25年度は5800人ほどと微増しているにも関わらず、しかも、毎回、利用者が持ち帰る両手いっぱいの物資はむしろ豪華になっている印象があるのに。
葛飾区の助成金事業報告では今年度から、利用者一人当たりにどのくらい経費をかけているかが可視化されるようになったのですが、レインボーリボンのこども食堂、フードパントリー利用者一人当たりの平均経費は、なんと、450円でした。
たった450円で両手いっぱいの支援物資…。そのマジックのたねあかしは、お米や野菜、加工食品、お菓子、生活用品など、大量のご寄付があることです。
レインボーリボンがこども食堂事業を始めた10年前から変わらず、毎月、数十キロのお米を送ってくださる方、ふるさと納税返礼品の送り先をレインボーリボンにしてくださっている方、障がい者が働く農園で作る安全で美味しい野菜を毎週のように送ってくださる企業様、そして、何の見返りも求めずに善意のご寄付を寄せてくださる個人の方々。
レシート700枚くらいで文句を言っていてはいけませんね。
世の中の善意を子どもたちの笑顔にしっかりと結びつけなくては。
もちろん、お金の寄付をしてくださる方々への感謝と尊敬の念も、私たちのすべての活動の原動力となっています。
レインボーリボンへの寄付金はコロナ禍前までは年間50~60万円ほどでしたが、2020年に300万円を超え、以来、毎年約400万円の浄財をいただいています。
レインボーリボンに寄せていただく信頼を裏切らず、「多文化共生の子育ち・子育て環境をつくる」というミッションを果たすために、2026年度はこども食堂・フードパントリー事業の継続はもちろんですが、いじめ防止教室の持続可能な仕組みづくりに取り組みたいと考えています。
強い者が弱い者を力で支配してはいけない。
ウソを言いふらしてはいけない。
暴力、威嚇、差別をしてはいけない。
そんな当たり前のことをもう一度、子どもたちの未来にしっかりとつなぐために。
具体的には、現在は私ひとりが講師として実施している「いじめ防止教室」を、私がいなくても実施できる人材を育てるための研修を行います。
並行して、研修生には実際の「教室」を何度か視察してもらい、授業の一部分からでも担当しながらトレーニングを重ねてもらいます。
そして来年度からは、学校からの依頼に対して数人のチームで講師を引き受けられる体制を作りたいと思っています。
ターゲットは大学生や、子育てが一段落したボランティア・スタッフなど。
トレーニング中は交通費くらいは保障したいですし、チーム派遣できる体制が整った後は、学校にはなかなか複数人の講師料を払う予算はないので、団体として最低賃金程度は保障したいと思います。
そのためにも寄付金を使わせていただきます。助成金では「人件費」は助成の対象とならない場合が多いからです。
「いじめ防止教室」は、何人に対して何時間の授業をしましたと言っても、それでどんな効果があったのか、本当にいじめを防止できているのか、外部評価は難しいでしょう。
でも、学校の教室に先生以外の大人が入って行くだけでも、意味があると思うのです。
それだけで「いじめ」をなくせるわけではないけれど、いじめをなくすことを諦めていない大人がいると、私たちの姿を子どもたちに示し続けたいと思います。
いじめは被害者の「生きる権利」を奪おうとする暴力です。
被害者にも加害者にも、傍観者にもならないために、「行動を変えよう」と呼びかけ続けます。
21世紀も四半世紀が過ぎつつある今、いまだに戦争を止められない大人たちが、暴力のない世界を諦めずにあがき続けなければ、本当に未来への責任放棄になってしまうと思うから。
(代表・緒方美穂子)
▼レインボーリボンの歩みをまとめた書籍を出版しました。Amazonで電子書籍、紙書籍を発売しています。オーディオブックも今後発売予定です。
『気づいたら、PTAが人生を変えていた――いじめ防止からこども食堂、外国人支援まで広がった“居場所づくり”のキセキ』(22世紀アート)
電子書籍Kindle版:税込500円、紙書籍:税込803円
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▼レインボーリボンのメールマガジン、バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。
http://rainbow-ribbon-net.org/category/mailmagazine/
