レインボーリボン メールマガジン 第151号 「私は無」という子に
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第151号
■■ 「私は無」という子に
2026/10/31
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東京都葛飾区を拠点とするNPO法人レインボーリボンの活動報告、代表の緒方の思いをお伝えするメールマガジンを毎月、月末にお届けしています。
10月25日、「いじめ防止――大人の本気を教室に届ける――荻上チキさん講演会」を葛飾区で開催しました。
秋のイベントシーズンと重なってしまい、集客には最後まで肝を冷やしましたが、40人が会場まで足を運んでくださり、YouTubeのライブ配信も約30人が視聴してくださったようで、なんとか講演会の体裁を保つことができました。
荻上先生の講演内容は期待通り素晴らしく、終了後アンケートには感動のコメントがたくさん寄せられました。
当日配信したままの未編集動画なのでお見苦しい点は多々ありますが、下記よりご覧いただけます。
▼荻上チキさん講演会YouTube ライブ配信動画
https://youtube.com/live/EVN9Nlyx3Mo
荻上さんが「ストップいじめ!ナビ」キャンペーンを始めたのは2012年。
「子どものいじめに役立つ脱出策 ストップいじめ!ナビ」
https://stopijime.jp/
前年に滋賀県大津市で起きたいじめ自殺事件がマスコミで大きく取り扱われた時期です。
レインボーリボンがいじめ防止活動に取り組み始めた経緯も、この事件を出発点としています。
翌年の2013年、地元の中学校で深刻ないじめ事件が発覚し、翌年には、別の中学校でいじめ自殺事件が起きました。
その年、2014年、レインボーリボンはNPO法人として出発したのです。
文部科学副大臣に就任した政治家が「いじめを減らすためにはボクシングや空手の武道家、警察OBを学校に配置すべき」といった非科学的、感覚的、思いつきの発言をしていた当時から、荻上さんは一貫して、科学的な根拠、研究成果に基づくいじめ防止策を発信しています。
レインボーリボンが現在、小中学校の依頼を受けて実施している「いじめ防止教室」の授業内容も、「ストップいじめ!ナビ」や荻上さんの著作を参考に組み立てている部分が大きいです。
今月から来月にかけて、足立区、葛飾区の中学校2校で3時限の授業時間を預かり、「いじめ防止教室」を実施します。
先日、その1時限目を足立区の中学校で行ってきました。
1時限目は「被害者」についての授業です。
2時限目は「加害者」、3時限目は「傍観者」をテーマとして、「行動変容」を促す内容です。
1時限目では、暴力の被害者にならないために「嫌なことはイヤだと言う」「自分の境界を侵されそうになったら逃げる」「信頼できる大人に相談する」など、ワークや具体例を通して学びます。
「いじめ防止教室」ファシリテーター養成講座を来年1月から3月にかけて開催します。
連続講座の初回はNPO法人「ストップいじめ!ナビ」副代表・事務局長の須永祐慈さんに基調講演をお願いし、「いじめとは何か、その影響は?私たち大人にできることは?」を考えます。
詳細はレインボーリボンHPをご覧ください。
https://rainbow-ribbon-net.org/blog/2026ijimebousi%ef%bc%8d2/
ファシリテーター養成講座の参加お申込みは以下のGoogleフォームで受け付けております。
https://forms.gle/mNAqToKaBg75VVnU9
足立区で実施した1時限目の「被害者」授業は、荻上先生の講演会の3日後だったこともあり、いつにも増して力を込めて…いえ、願いを込めて、生徒たちに語りかけました。
自分の「気持ち」をあきらめないでほしい。生きていれば、状況を変えるチャンスはある…。
先月のメルマガでライオーン・マカヴォイ監督のドキュメンタリー映画『取り残された人々:生きるのが辛い子どもたち』でレインボーリボンの「いじめ防止教室」が取り上げられました、と、ご報告したのですが、今月、その完成試写会にご招待いただき、僭越ながら短い挨拶スピーチもさせていただきました。
この映画の予告編はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/OCQjm7MlTDk
映画は来年4月の劇場公開を目指している段階ですが、プロデューサーの及川あゆ里さんが取材・撮影の全容を描いた本が既に発売されていて、Amazonで購入できます。
『取り残された人々:生きるのが辛い子どもたち オフィシャルブック』
紙書籍2600円、電子書籍1480円
映画に収まりきらなかった子ども、若者、遺族、専門家、支援者などの声を読むと、子どもの人権が軽んじられ、メンタルヘルスへの理解・関心も薄いこの社会で、子ども時代を生き延びて大人になることがいかにたいへんなことか、目の前の子どもが無事に生きていることがいかに奇跡的なことか…、傍らに立つ身としては震える思いです。
レインボーリボンのこども食堂は子どもたちの笑い声が響く楽しい「居場所」ですが、そんな空間でも、能面のように表情が固い子がいます。
「何をして遊ぶ?」「これをやってみる?」と声をかけても、「やらない」「飽きた」「興味ない」と、なかなかのってきてくれません。
でも、その子をとても心配しているボランティア・スタッフにはいろいろなことを話してくれるようになりました。そのスタッフに家庭の事情をひとしきり話した後、言ったそうです。
「やりたいこともないし、めんどくさい。自分は無だ」。
10才か11才の子が「自分は無だ」という言葉を口にするのです。
「何かおかしいなと思ったら放っておかないで、介入してください」。
荻上チキさん講演会の中でも印象に残った一言です。
私たち大人にできることがあるはずだと信じて、小さな行動を積み重ねていくしかありません。
(代表・緒方美穂子)
▼レインボーリボンの歩みをまとめた『気づいたら、PTAが人生を変えていた――いじめ防止からこども食堂、外国人支援まで広がった“居場所づくり”のキセキ』(22世紀アート出版)
電子書籍Kindle版:税込500円、紙書籍:税込803円
https://amzn.asia/d/05HtbDIA
オーディオブック:税込1200円
https://audiobook.jp/product/276913
▼【いじめ防止公式Line】を始めました。いじめ防止活動のお知らせ、参加募集情報などを発信します。よろしかったら友だち登録をしてください。
https://lin.ee/SC0MqeNE
▼レインボーリボンのメールマガジン、バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。
http://rainbow-ribbon-net.org/category/mailmagazine/
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