レインボーリボンのメールマガジン第55号「秋の実りをたくさん、いただきました。」
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第55号
■■ 秋の実りをたくさん、いただきました。
2018/10/31
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10月は秋の実りをたくさん、いただきました。
毎年この時期に開催される葛飾区の「産業フェア」に、JA東京スマイル葛飾営農研究会が「野菜宝船」を出展します。見上げるほどの大きさ、重量感で、いつも会場を圧倒している「宝船」ですが、今年は解体後の野菜を「かつしか子ども食堂ネットワーク」に寄付してくださいました。
早くても収穫後4日は経っている野菜ということで、次の子ども食堂開催日まで待たず、それぞれ気になる家庭、子どもに配送した団体が多かったようです。
我々レインボーリボンもその日のうちに6軒のおうちを回りました。
4日経っているとはいえ、十分みずみずしい、大量の野菜を袋一杯に詰めて、エレベーターのない建物の階段を駆け上りました。
もう数カ月、こども食堂に顔を見せていないシングルマザーに会えました。
会えば話したいことが次から次へと浮かぶようで、じゃあ、お喋りするためだけにでも、今度のこども食堂に来てくださいねと言い置いて、次のおうちに急ぎます。
「父が延命措置をやめたので、その日は葬儀で〇〇県から帰って来ます。交通費もかさむので野菜はありがたい、ドアノブにかけておいてください」と言った人も、やっぱりシングルマザーです。とてもドアノブにかけられない重さの野菜を、玄関の前にそっと置いてきました。
野菜を届けたおうちはすべてシングルマザーですが、いつも疲れ切った顔をしている人もいます。
表情が乏しく、言葉があまり出てきません。こちらはつい、「ありがとう」の言葉を期待してしまいますが、それでガッカリしているようでは、シングルマザーの大変さを理解できていない証拠ですね。
そうは言ってもやはり、「ありがとう」を言われると嬉しいのも真実です。
野菜を受け取りに通りに出て来てくれた中学生がきちんと「ありがとうございます」と言う姿には感動してしまいます。
この2日前の話ですが、宮城県のKさんという方から精米30キロと、「5万円からお米の代金を引いた額」をご寄付いただけるという連絡がありました。
Kさんは会津若松を旅行中、5万円が入ったお財布を落としてしまったそうです。それが葛飾の警察に届き、戻ってきたそうです。届けてくれた人が名乗らないので、「ありがとうのリレー」を葛飾の子どもたちに届けたいというお話でした。
立派な野菜を作り、私たちに寄付してくれたJA営農研究会の幹部の方と立ち話をしましたが、本当に今の日本に食べることに困っている子どもがいるとは、にわかには信じられなくて当然です。
私たちも最初から知っていたわけではありません。
こども食堂を続けている中で、子どもたちが少しずつ私たちに慣れて、心を開いてくれて、ぽろっと出て来る言葉で、衝撃を受けるのです。
「朝から何も食べてなかった」
「昼は水かけご飯だった」
必ずしも経済的な理由だけではありません。
親が子どもの身の周りの世話をすることが難しい状態であるケースもあります。
親の育児方針が歪んでいて、結果的に育児放棄(ネグレクト)になっている場合もあります。
長期不登校から引きこもりに近い状態になり、昼夜逆転、心身の健康を損ねている場合もあります。
子どもたちの困難に直面する中で、なんとか救ってあげられないものかと頭を抱える日々ですが、様々な方面からの温かいご支援には本当に励まされます。
今月は大手IT企業のCSR担当者の方と、今の学校には馴染めなくても数学的な才能に秀でた子のために、将来的に無料のプログラミング教室を開催できないかという相談を始めたところです。
また、「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」の立ち上げに多大な助成金をいただいた東京都保健福祉財団による現場視察、中間ヒアリングもありました。
「なぎ」は子どもの参加人数、参加率など、目に見える数値では目標を達成できていないのですが、財団事務局の方は子どもたちの抱える困難の深刻さ、居場所があることの大切さという、この事業の目に見えない意義を指摘してくださって、逆に励ましてくださいました。
食品ロスを削減するため起業をされた株式会社コ―クッキングの川越一磨社長は、フードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」の収益の一部を継続的にレインボーリボンに寄付してくださっています。
今月は港区南麻布の本社に、子どもたちが作ったハロウィンの飾りを持ってお礼に伺いました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000017141.html
20日には、「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」の場所をお借りしている「地域活動支援センターなぎ」など3つの障がい者支援NPO主催の秋祭りに参加させていただき、調理ボランティアの「学校給食チーム」お手製冷やし中華50食を売りました。利益はこども食堂事業に充てさせていただきます。
50食の中華麺は葛飾区の「新栄食品」様が寄付してくださいました。
http://rainbow-ribbon-net.org/kodomosyokudou/akimaturi/
その日の午後は「パルこども食堂」で、昨年から様々なご支援、ご寄付をいただいている株式会社オラクルから、もう何度目かの調理ボランティア参加がありました。米国出張から帰って来たばかりのボランティア・リーダーは、子どもたちに本場のハロウィンお菓子をお土産に持って来てくださいました。
今月まで2年にわたり、青戸駅から徒歩2分という絶好の立地条件にある店舗を「あおとこども食堂」にお貸しくださった(有)磯太郎フーズの千葉利彦社長には、お礼の花束を贈りました。
http://rainbow-ribbon-net.org/kodomosyokudou/aoto-no23/
11月からはすぐお隣のUR青戸第一団地内にある第一集会所に場所を移し、心機一転、頑張ります。
今後、この集会所を定期的に借りるために、第一団地自治会の役員さん、自治会児童部の方が私たちを助けてくださいました。
たくさんのご支援をいただき、「ありがとう」リレーのバトンを子どもたちに渡さなくてはと、決意を新たにしています。
(代表・緒方美穂子)
▼かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク連続学習会「こども食堂のいろは――安心安全な居場所づくりをめざして」
【第1回】 11月11日(日)14:00~16:00 「アレルギー対応。しかも安くておいしい料理のレシピ、教えます!」亀有地区センター第3会議室(葛飾区亀有3-26-1リリオ館7階) 講師:辻正博さん
【第2回】11月25日(日)14:00~17:00「こども食堂も子どもたちも地域ネットワークに支えられます。」かつしかエコライフプラザ(葛飾区立石1-9-1) 講師:【他区のこども食堂・行政】石田真理子さん(台東区)、永井万美さん(江東区)、長場美智代さん(足立区)、上坂かおりさん(江戸川区子ども家庭部)
【第3回】12月9日(日)14:00~16:00「けが、アレルギー、感染症、子どもの居場所の危機管理」
【第4回】2019年1月11日(金)18:30~20:30 湯浅誠氏講演会「いま、なぜ『こども食堂』?」
詳しいチラシはこちらでご覧ください↓
http://rainbow-ribbon-net.org/kodomosyokudou/k-k-network2/
【参加申込みフォーム】
【メール・電話 申込み先】
mincafe.kameari@gmail.com
070-2156-9179(みんかふぇ)
▼PTAで活動中のパソコンが苦手なママの強い味方「パソ姫」(株式会社テクネス)
PTAやパソコン操作についての情報が満載の無料サイト
▼レインボーリボンへのご寄付がホームページからもできるようになりました。
http://rainbow-ribbon-net.org/entry/
子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、12口3600円の寄付(こども食堂の1食オーナー)を募っています。
口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン
- 郵便振替口座:00170-7-449974
- りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535
ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。
「レインボーリボンのこども食堂通信」へのご芳名記載の諾否もお知らせいただけますと幸いです。
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弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。
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