レインボーリボン メールマガジン 第67号 台風でこども食堂中止。でも「無料スーパー」やりました。
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第67号
■■ 台風でこども食堂中止。でも「無料スーパー」やりました。
2019/10/31
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レインボーリボンの1ヵ月の活動報告と、代表・緒方の思いを伝えるメールマガジンです。
10月もたくさんの出来事があり、たくさんの活動をしました。
まず、先月の台風15号につづき、台風19号が甚大な被害をもたらしました。
10月12日、レインボーリボンは午前は「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」の会場をお借りしている地域活動支援センターなぎで秋まつりの出店を計画していましたし、午後は「あおとこども食堂」第34回の開催のはずでした。
こうした企画を気象条件のため中止するのは、初めてのことでした。
16歳のグレタ・トゥンベリさんが国連気候行動サミットで発した大人たちへの厳しい警告が思い起こされます。
葛飾区でも2万人近い人が小中学校などに設置された避難所で一夜を明かしたのですが、後日、赤ちゃん連れのお母さんなどはやはり非常に肩身の狭い思いをしていたとか、発達障がいのある子どもが他の子と一緒に過ごすことが大変だったという話を聞きました。
18日、区の子ども子育て会議の第28回会合がありました。
前回、8月の会合では、来年度から5年間の「第2期葛飾区子ども子育て支援事業計画(素案)」の体系が事務局から示されたのですが、それが5年前に策定された現行計画の体系をそのままコピーしたものだったので、私は本当にビックリしました。
今回、会議冒頭で発言させていただきました。
現計画進行中の5年間には「子どもの貧困対策法」「いじめ防止対策推進法」「普通教育機会確保法」「児童虐待防止法改正」「成育基本法」、今月から始まった「幼児教育無償化」と、子ども子育てに関わる法制定、改正が相次いでいます。ところが、こうした世の中の激動が葛飾区の子ども子育て計画には反映されていません。
私は「貧困や虐待等を含めた子どもの権利擁護の取組み」を基本目標の柱の一つに立てるべきだと主張しましたが、事務局答弁は案の定、「子どもの貧困問題等は『子ども若者計画』の範疇で、5年後には『子ども子育て計画』と『子ども若者計画』を統合する予定である。その間は各事業についてチェックしてほしい」という形式論に終始しました。
しかし、議長の太田光洋先生(長野県立大学健康発達学部こども学科長・教授)が「重複しても良いので、現代的な課題を基本目標とは別に柱立ててはどうか」と提案してくださり、その結果、体系は変わらないものの、子どもの権利擁護に関する施策が計画の柱として位置付けられることになりました。
半歩前進できたと思います。
私たち民間の団体、個人ができること、やるべきことを精一杯やりながら、本当に貧困や虐待をなくすためには行政が本気で動くことが必要だと思っています。
23日、六本木グランドタワーという、都心のピッカピカのビルの36階で開催された「第1回全国こども宅食サミット」に参加しました。
「こども宅食」はNPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんが2017年に東京都文京区で始めた、生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取組みです。自治体(文京区)、NPO(フローレンス)、企業や財団などが共同事業体となって、ふるさと納税などによる財源確保、児童扶養手当等を受け取っている世帯への情報提供、Lineを使った宅食の申し込みなど、それぞれの強みを生かした仕組みを作っています。サミットでは立場の異なる組織の協働による効果という意味で、「コレクティブ・インパクト」と説明されていました。
この仕組みを全国の各地域の実情に合わせてアレンジ、実践している事例が佐賀、宮崎、新潟、長崎から報告されました。
特に宮崎県三股町の「みまたん宅食どうぞ便」の取組みは、社会福祉協議会の若いスタッフが「9時から5時まで窓口で待っている福祉では、『つらい』を抱えた家庭にはつながれない」という危機感から、24時間受け付けられるLineからの自己申告で(所得制限などは無し)、毎月お米や味噌、野菜などを、研修を受けたボランティアスタッフが配送、社協の生活支援コーディネーターが配送先の家庭と行政の相談窓口(就労、家計、障がい、貸付など)や子ども食堂、無料学習支援などとつなげるという素晴らしい仕組みでした。
私たち「かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク」も「夏休みお弁当プロジェクト」の経験から、家庭に直接、食品を届ける活動の良い面を実感しています。
配送するボランティアと受け取る人との温かい交流が生まれること。そこから、食品を届けるだけではなく、その家庭にとって真に必要な支援につながる可能性もよく分かります。
一方、こども食堂で待っているのではなく、こちらから出かけることによるリスクも感じます。
食品衛生上のリスクもあります。家庭のプライバシーに踏み込むことによるトラブルも心配です。専門知識や経験のないボランティアが接することで、相手の心を傷つけてしまわないかとも思います。
しかし、こうしたリスクは子ども食堂を始める時にも散々悩んだことです。
リスクをとって始めてみたからこそ、「7人に1人」と言われる子どもの貧困問題の実態を垣間見ることができました。学校給食のない夏休みに本当にお腹を空かしている子どもがいることを知りました。
月に1回でも温かい食事を一緒に食べる居場所があれば、沈んだ表情が笑顔に変わる瞬間に立ち会えるのだという感動も味わいました。
24日は区の非常勤職員の立場である「青少年委員」として、区教委主任スクールソーシャルワーカーの中島淳さんから不登校の子どもたちの実態、子どもを支える活動についての研修を受ける機会がありました。
翌25日には同じく区教委の「学校地域応援団コーディネーター」の研修会があり、子ども家庭支援課の有園孝延係長から児童虐待の実態と、我々、地域住民が子ども総合センターなどの行政機関と連携することの重要性をお聞きしました。
私には学びの機会がたくさんあり、恵まれているなあと思います。
27日日曜日は、かつしか産業フェアの終了とともに、JA東京スマイル出展の「野菜の宝船」が解体される日でした。JA東京スマイル葛飾営農研究会の皆さんが、「宝船」解体後の大根、ねぎ、小松菜、人参など1500点を超える野菜を、区内の子ども食堂や障がい者支援団体に寄付してくださいます。
今年、レインボーリボンはたくさんの野菜を希望し、こども食堂の調理、支援を必要としている家庭への配送、福島で台風被災者に100食単位の炊き出しをしている子ども食堂への送付、そして、「あおとこども食堂」の会場を使っての「無料スーパー」に使わせていただきました。
12日、台風のため中止した「あおとこども食堂」の会場使用を、この日に振り替えてもらえたのです。
野菜を配送した家庭からは感謝の言葉をいただき、無料スーパーでは常連さんの子どもたちのかわいい笑顔に会えました。
団地の掲示板に貼ったポスターを見て初めて会場に来てみたという方もたくさんいました。中にはとても疲れた表情のお母さんもいましたが、野菜を選んで、こども食堂のチラシを渡しながら話しているうちに少し笑顔を見せてくれる方もいました。
危機感、学び、発見、感動。レインボーリボンの活動を続けていく原動力です。
(代表・緒方美穂子)
▼レインボーリボンのこども食堂ボランティア・スタッフも「ONEチーム」に!
あおとこども食堂3周年記念 ボランティア交流会やります♪
2016年11月に第1回を開催した「あおとこども食堂」が3周年を迎えます。
これを記念して、これまでレインボーリボンのこども食堂でボランティア活動をしてくれた人、寄付をしてくれた人、みんなでお茶とお菓子の交流パーティーを開きましょう。
11月17日(日)午後3時~5時 あおとこども食堂会場(UR青戸第一団地第一集会所)にて。
参加費300円
お申込みはメールで11月15日までにご連絡ください。
rainbow_ribbon_mail@yahoo.co.jp
▼ヤングケアラーって知っていますか? 家庭でケアを担う子ども・若者たち
病気や障がい、高齢、精神的な問題等のケアが必要な家族(親、祖父母、きょうだいなど)を抱え、就学や就職などに支障をきたしたり、将来に悩みを抱える子ども・若者について、現状を知り、支援について考えます。
http://www.city.katsushika.lg.jp/event/1000106/1021703.html
11月3日(日曜日)午後2時~4時30分
かつしかエコライフプラザ 2階研修室
http://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000101/1007330.html
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宛てにお知らせください。
●ホームページからクレジットカード、コンビニ決済、Pay-easy
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