四ツ木中学校で「いじめ防止教室」

6月8日、12日、22日の3回、葛飾区立四ツ木中学校の1年生を対象とした「いじめ防止教室」授業を担当させていただきました。
1年生168人への一斉授業でしたが、最初から最後までとても熱心に参加してくれる生徒たちでした。

いじめの構造である「被害者、加害者、傍観者」の3つの立場を意識しながら、1時間目は主に「被害者」に焦点をあて、2時間目は「加害者」に、3時間目は「傍観者」について考える内容です。

1時間目の最後に「気持ちを表現しよう」と呼びかけて、「いじめられた経験」「いじめを見ていた経験」「いじめた経験」それぞれの場面での気持ちを書いてもらい、それを2時間目の冒頭、読み上げました。
被害経験は小学校のときのことを書いてくれた子が多かったです。
傍観していた経験は、「止めに入ったら次は自分がいじめられるかもしれない」と思って止められなかったと、後悔する気持ちを書いてくれた子もいました。
加害経験は授業時間のほんの数分ではなかなか表現できないものです。

3時間の授業を通して一番大切なポイントは「自分の気持ちを大切にしよう」ということです。
傍観者となってしまったときも、「次は自分がいじめられるかも」という危機察知は大切な心の動きです。自分を犠牲にしてはいけないのです。
危険からは逃げなければなりません。そして、例えば大人の助けを求めるなど自分にできることを探そうと呼びかけました。

いじめだけでなく、あらゆる暴力から身を守る術を意識して学んでいってほしいと願いながら授業をしています。