多文化共生の子育ち・子育て環境 合同研修会
2月26日(日)、レインボーリボンは同じ葛飾区青戸を拠点として外国人ママの支援に取り組んでいるRMJ(Relaxing Place for All Moms in Japan)との合同研修会「多文化共生の子育ち・子育て環境をつくろう――トラブルを避けるために知っておきたいこと」を開催しました。
講師はNPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部 mincの田中志穂さん。
田中さんには昨年6月にもボランティア研修をお願いしましたが、今回はRMJの皆さんからの熱心な質問もあり、より深く「多文化共生」について考える会となりました。
そもそも「文化」とは?という田中さんの問いから始まり、私たちがいかに「○○文化は…」「〇〇人は…」という偏見、決めつけをもって人に接しているか、反省させられました。
日本語が母語ではない、日本国籍ではない、選挙権がない等々、この社会における「生きづらさ」を抱えた人たちとどう仲良く、お互いに生きやすい社会を作っていくのか、それは日本語を母語として、選挙権を持っている私たちが考え、行動していく必要のある課題だということが分かりました。
「今日この後、団地自治会の会長さんと会うんだけど、外国人の住民と仲良くなるための企画を考えないと…」
「明日、ムスリムのママと会うんだけど、失礼なことをしないようにしないと…」
「同じマンションに中国人家庭が多いけど、日本生まれのお子さんに通訳の役割をさせてはいけない(ヤングケアラーになってしまうので)と分かりました」
等々、真摯に取り組んでいるRMJの若いお母さん方に感動した1日でもありました。
講演の後の懇談では、11才の子と一緒に参加した方が「学校からのお知らせは外国人保護者には本当にわかりづらい。コロナ前は学校で顔を合わせて助けてあげられたけど、それも難しくなっている」と話してくれて、我々レインボーリボンが「おせっかい活動」に取り組んでいた10年以上も前の学校とほとんど変わっていないんだな~と思いました。
これからも目の前の子どもたち、親たちと、共に生きる、育ち合える地域を作っていきたいと、思いを新たにしました。