生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添い続ける
3月12日(日)、葛飾区の新小岩地区センターでNPO法人ハーフタイム講演会「生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添い続ける」が開催され、代表の緒方が登壇させていただきました。
レインボーリボンは、ハーフタイムの前理事長、石原啓子さんのおかげで2016年に「パルこども食堂」を立ち上げることができましたし、その後もずっと石原さんの助力があってこその団体です。ハーフタイムの講演会に講師として呼んでいただけるなんて、恐悦至極です(^_^;)
現理事長の三枝功侍さんのリクエストで、レインボーリボンの来し方と、現在の葛飾区全体のこども食堂を中心とした動きについて講演させていただきました。
三枝さんの活動報告は、「生きづらさを抱えた子どもたちが、信頼のおける大人との間で信頼関係を構築し、抱える生きづらさを一緒に一個ずつ乗り越えながら、自己肯定感を高めたり、生きる力を高め、社会的に自立していくことを応援する」というハーフタイムのミッションそのものを、具体的な子どもの実例を交えてお話され、深く感動しました。
いろいろなところで子ども食堂について話すと、「子ども食堂に来られない子もいますよね?」という質問を受けることがあります。
そうなんです、ネグレクト家庭の子とか、引きこもりの子は、みんながワイワイガヤガヤ楽しく過ごしている子ども食堂のような場には出て来られないのです。
自分自身の中に「安全基地」を持っていない子どもたち。
そんな「生きづらさ」を抱えた子どもたちがハーフタイムにつながります。
三枝さんたちがやっていることは、その子の「安全基地」になろうとする活動なので、文字通り24時間365日、子どもたちのSOSに寄り添っているのです。
この日の講演会でも会場から「行政にはできないこと」と賞賛する声もありましたが、今の日本社会で確かに必要な活動であるからこそ、いつまでも特定の個人、特定の民間団体の献身的努力に頼っていてはいけないのでは…と、政治行政側の責任を感じます。
ハーフタイムもレインボーリボンも当面は目の前にいる子どもたち、親たちのために出来ることを精一杯続けていくしかないのですが、それにしても、10月には児童相談所を開所させ、「子どもの権利条例」を制定しようとしている葛飾区は、仕組みとして「子どもの権利」を守ることが求められていると思います。