レインボーリボンメールマガジン第2号 「加害者」もまた、いじめの「被害者」
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■■ レインボーリボン メールマガジン 第2号
■■ 「加害者」もまた、いじめの「被害者」 2014/05/31
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こんにちは(^^)代表の緒方です。
法人化に伴う手続きや関係者への協力依頼などなど怒涛の4月を乗り越え、5月はレインボーリボンのパンフレットを関係機関に発送し、「さあ、これで講演依頼がど~っと来ないかな~!」と、ようやく待ちの姿勢に入ることができました(^。^)
・・・もちろん、待っていても何も始まらないですね(^_^;)
6月からは再び、いじめ防止のための企画を練っていきたいと思います。
レインボーリボンはもともと、外国人のお母さんたちとコミュニケーションを取る方法を考えたり、小学校の新入生保護者向けに「PTAは楽しいですよ~」と呼びかけたり、わりとホンワカとした活動をしてきた団体ですが、昨年来、急に「いじめ問題」にマナジリを決して取り組んでいるのです。
それは身近で「事件」が発覚したからでした。
3月にはNPO法人湘南DVサポートセンター http://kodomo-support.org/ の「いじめ防止プログラム」を中学生に体験してもらう講座を開催しました。
これは1回限り2時間の体験講座でしたが、いじめ防止プログラムは本来、授業時間5時間を使って湘南DVサポートセンターのファシリテーター(参加促進役)がクラスに入っていき、暴力防止教育を行います。「暴力」には殴る蹴るといった身体的暴力だけではなく、言葉や態度による精神的暴力も含まれます。
ここで「加害者の背景」を子どもたち自身が考えるという授業もあります。
いじめの加害者ってどんな子?どうしていじめるの?
グループ毎に「いじめっ子」のイメージを絵に描きます。
その子の家庭に「暴力」がある場合。
暴力によるコミュニケーション(支配するか支配されるか)しか知らない子。
「暴力的な子」というレッテルを貼られて、自分でもそのレッテルを信じている子。
寂しい子。
・・・子どもたちが描く「いじめっ子」の顔は「裏表」があったり、涙を流していたりします。「加害者」もまた、「被害者」であることを、子どもたちは知っています。
私自身の体験から、「無知」も加害の原因となることがあると思います。
私は小学校高学年のとき、転校生に「○○菌」というあだ名を付けて、「○○菌が来た、逃げろ~!」なんて仲間はずれにしていたことがあります。その子が臭かったからです。
つい最近になって、子どもの貧困率が上昇し続けているという社会問題を知りました。(今や公立小中学校に通う6人に1人の家庭が就学援助費受給対象です。)あの頃も貧困家庭はあったわけで、あの子も転校してきた直後、お風呂に入れなかったのかもしれません。あるいは、お母さんが夫の暴力から緊急避難してきたのだったら、子どもの着替えなんて持ち出せなかったかもしれません。
あの子が生きていてくれて、本当に良かったと思います。もしも私のいじめによって自殺してしまっていたら、私は「無知の涙」を一生流し続けなければなりませんでした。
知ることは加害も被害も防ぐ効果があります。
NPO法人CAP(キャップ)センター http://www.cap-j.net/ は子どもへの暴力を防止するプログラムを小学校低学年や中学生を対象に実施しています。
わが子が小学2年生のときに保護者もCAPプログラムを受けるチャンスがありました。この時得た知識によって自分自身の子ども時代の被害体験に向き合うこともできたし、子どもたちの人権を守らなければという意識も生まれました。
「いじめはなくならない」・・・教育の専門家や評論家はそう言います。私たち、子を持つ親はそんなことを言っている暇はありません。「被害者」も「加害者」もなくすために、行動あるのみです。
(代表 緒方美穂子)
<レインボーリボンのホームページ>
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※本メールは、NPO法人レインボーリボン代表緒方美穂子はじめ、
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