レインボーリボンメールマガジン第31号「「あおとこども食堂」始まります!」

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第31号
■■   「あおとこども食堂」始まります!

2016/10/31
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※このメールマガジンは、代表の緒方はじめ、スタッフと名刺交換させていただいた方、弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。

10月も嵐のような毎日を過ごしてきましたが、少しずつレインボーリボン設立当初からの願いが実を結び始めました。

1つは、来週の土曜日、11月12日「あおとこども食堂」オープンに向けて、何とか準備が間に合いそうなこと。

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「あおとこども食堂」は「誰でも来られる場所」としてオープンします。この場に来る子どもが「貧困家庭の子」、「障がいがある子」といったレッテルを貼られないように、また、私たち自身が一人ひとりの子どもにレッテルを貼らないように、誰にでも開かれた場にしたいと考えています。

子どもたちにとって学校の保健室のように、誰からも評価されず、誰とも競争せず、素のままの自分でホッと一休みできる「いのちの居場所」になれるように。

まずは「誰でも来られる場所」にしたい。さらに「困難を抱えた子ども」を受け入れられる場にしたいのです。

「困難を抱えた子ども」といっても、特別な子どもではありません。

相対的貧困の状態にある子どもは16・3パーセント(6人に1人)、発達障がいの可能性がある子どもは6・5%(15人に1人)、LGBTとも呼ばれる性的マイノリティーは日本の人口の5・2%(19人に1人)という統計や推計が示すように、何らかの「困難」を抱えて生きているということは、それほど珍しいことではないからです。

・・・というか、そういう背景や特性は最初から「困難」なのではなく、社会的な問題として解決するための国の政策がなかったり、社会の無理解や偏見、差別によって子どもの自己肯定感が低下したり、適切な支援や教育を受けることができないために「困難」が生じるのだと思うのです。

背景や特性を理解した上で、その子にあった支援や励ましがあり、その子の成長を喜ぶ大人がいれば、それは「困難」ではなく、むしろ大きく成長するための踏み台になったり、人とはちがう「個性」、「強み」になると思います。

こども食堂は、どんな子でもその子にあった支援や励ましを与えてくれる大人と出会える場でありたいと思います。

まだ始まってもいない「あおとこども食堂」についてこんなにも自信たっぷりに語れる背景には、やはり「パルこども食堂」の半年の実績があります。

一昨日のパルこども食堂第7回は、手話うたユニット「トライアングル」を特別ゲストに迎え、中学生、大学生、ボランティアが、いつにも増して感動のひとときを共有することができました。終わってからの反省会でボランティア・メンバーは、感想を話しながらみんな泣いてしまいました。

音が聴こえない、聴こえにくい人々は、決して「かわいそうな人」ではなくて、体じゅうでリズムをとったり、歌詞の意味から世界を広げたり、聴こえる人とはちがう方法で音楽を楽しむ人々なのです。ユニット「トライアングル」の3人はその豊かな文化を「手話うた」という形で私たちに伝えてくれました。

「多文化共生の子育ち・子育て環境をつくりたい」というレインボーリボンの原点が、こども食堂で少しずつ実を結びつつあるのかな・・・と感じられた1日でした。

 

さて、実を結びつつあること、もう1つは「いじめ防止」です。

NPO法人湘南DVサポートセンター代表理事の瀧田信之先生を迎えての「いじめ防止教室」に続いて、そのフォローアップ授業として、地元の中学校で1学年4クラスの道徳授業を担当させてもらえました。

 

偶然でしたが、青森県で8月末にいじめの被害を受けて自殺した中学2年生の女の子の写真について、市が賞を取り消したり、また復活させたりという酷いニュースが報道されていたその日、私は地元の中学1年生を前に、黒板に下手な絵を描きました。

「いじめ」という濁流に押し流され、被害者が向こう岸にたったひとり取り残されています。今にも濁流に呑み込まれそうな、危険な状態です。一方、川のこちら側は安全地帯。あなたはたくさんの仲間と楽しく過ごしています。さあ、あなたはどうしますか?

子どもたちは「大人を呼んでくる」、「橋をかける」、「ヘリコプターで救助する」など、様々なアイディアを出してくれます。

このワークは、傍観者の立場にある子がいじめの被害を受けている友だちを孤独な状態に放っておくのではなくて、大人による相談・支援につなげたり、そうした支援を受けて自力でこちら側に渡って来られるように励ましたり、助けてあげようと呼びかけるものです。

「だって、向こう岸の子は死んでいないよ。生きている。自分の力でこちら側に戻ってくる力を持っているんだよ」。

そう語りかけた時、子どもたちの目がキラキラ輝きだすのを目の当たりにしました。

その輝きに出会って、いじめ防止の教育を訴えてきて本当に良かったと、とても報われた気がしました。

いじめ防止教育は単に「悪いことを防止する」という面だけではなくて、子どもたちが自らの生き方を考え、成長しようとする力を引き出すという面もあると思うのです。

根本は「こども食堂」と同じ、子ども自身の成長する力を信じるところから私たちの活動は出発するんだな・・・、と再確認できました。

(代表 緒方美穂子)

▼「子どもの生きづらさを乗り越えて―子ども支援をどうするか?―」<パネルディスカッション&ポスターセッション>

第10期葛飾区社会教育委員会提言「寄り添う学習支援と中高生の社会的居場所づくり」を受けての講座です。レインボーリボン緒方もパネラー参加します。

日時:平成28年11月6日(日)13:30~16:00

会場:金町地区センター・ホール(5階)

http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000058/1002752/1012553.html

▼毎月300円(年3600円)でこども食堂の1食オーナーになりませんか?

子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、寄付を募っています。

口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン ●郵便振替口座:00170-7-449974 ●りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535

ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。

▼人身取引の被害者支援団体NPO法人ライトハウスの相談アプリ「ne-ne(ねーね)」が公開されました。このアプリからマンガ「Blue Heartブルー・ハート」の電子版を読むこともできます。マンガを読んで、「自分もこういうことを経験したけど、誰にも言えずにいる。相談していいことなのかもわからない」という人がいたら、女の子も男の子も、ライトハウスに相談してください。 匿名での相談も可能です。身近にいる子どもや若者たちにこのアプリをご紹介ください。

相談アプリne-ne:https://s.lhj.jp

▼レインボーリボンのホームページ
http://rainbow-ribbon-net.org

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