レインボーリボンメールマガジン第46号「子どもが「表情」を取り戻せる「居場所」」

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第46号
■■   子どもが「表情」を取り戻せる「居場所」

2018/1/31
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2018年がスタートした1月も、もう終わりですね。

レインボーリボンは昨年12月に「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」をスタートさせ、月に1回開催のこども食堂を3つ、運営することになりました。

お正月の1週目はさすがに休みましたが、今月は「あおとこども食堂」「こどもカフェ@なぎ」「パルこども食堂」と、毎週土曜日にこども食堂があり、また今週から「なぎ」、「あおと」と続きます。

月1回のイベント型とはいえ、これだけやっているとだんだん「イベント」感がなくなって日常の風景のような気がしてきますが、子どもにとってはやはり1回1回のこども食堂で体験することが大きな出来事なのだと思います。

Aちゃんは、初めてこども食堂に来たとき、まったく表情がありませんでした。2回目も特に変化はありませんでしたが、3回目が12月のクリスマス特別企画だったせいか、少し打ち解けた表情が見え始めました。

4回目の参加は「あおとこども食堂」で、ボランティアの方が本物のお花をたくさん寄贈してくれて、子どもたちにフラワーアレンジメントを体験させてくれた回です。黙々と作った作品を大人たちに誉めてもらって、はにかみながらも嬉しそうな顔を見せていました。

「あおと」は赤ちゃんから高齢者まで、実に多様な人びとの居場所となっています。この日、親が私と話し込んでいる隙に小さな子どもが階段を降りて行ってしまったのですが、なんと、Aちゃんがスッとついて行ってくれて、車道に出ないように見守ってくれたのです。ビックリして、心から「ありがとう」でした。

そして、今月、5回目の参加。Aちゃんには笑顔があって、初対面のボランティアの大人とカルタで遊びました。紙芝居のおじさんに深々と頭を下げて「ありがとうございました」と言うことができました。

つい先日、6回目の参加です。もう普通に私と話すことができていたのですが、その時、ある人が遠くにいる子どもを呼び止めるために大きな声を出しました。すると、Aちゃんが「怖い」と首をすくめたのです。

「〇〇さん、Aちゃんが怖いって」「ああ、ごめんごめん」で済みましたが、Aちゃんのこの反応を見て、当初の無表情だった時の心情が少し理解できました。

怖かったんだね。でも、今は「怖い」と言えるようになって、良かったね。

気持ちを表現できるっていうことが、とっても大切だよ・・・と、「いじめ防止教室」で子どもたちに訴えていることです。

今月は地元の小学校6年生の3クラスで「いじめ防止教室」を実施させていただきました。

晴れ、曇り、雨、雷、どんな気持ちも無視しないこと。上手に表現すること。自分の気持ちを無視して心に鍵をかけてしまうと、「暴力」に支配されてしまうよ。

6年生、みんな驚くほど真摯に授業に参加してくれました。

それから今月は、かつしか社会福祉士会の定例会に呼んでいただき、「こども食堂の活動から見えてきたこと」を話しました。

私のようなシロウトが、社会資源と福祉をつなぐプロの方々を前に偉そうに講演したわけですが、福祉や教育の現場で活躍されている社会福祉士の皆さんが深く頷いてくださったのは、やはり「表情」のことでした。仕事の現場で、あるいは子の親として出会う周囲の子どもたちの中に、表情がない子がいるのです。

子どもが当たり前に「ここに居ていいんだ」と思えて、周囲に認められたり誉められたりして、自分も周りの人に感謝したり、何かしてあげたいと思える、そんな「居場所」があって初めて子どもは表情を取り戻すんだな・・・と、改めて思いました。

昨年9月から葛飾区でこども食堂や食育に関心のある人たちのメーリングリスト「かつしか子どもの居場所ネットワーク」を立ち上げていましたが、このネットワークを現実世界で実現させようという動きもやっと今月、始まりました。

社会福祉士会の代表も参加してくださるというし、様々な分野の専門家が参加の意思表示をしてくれています。

来月は早々から全国的な「こども食堂サミット」もあります。

道は続いていて、なかなかひとっ飛びにはいきませんが、少しずつ少しずつ、前に進んでいます。

(代表 緒方美穂子)

▼講座「スクールカウンセラーが語る子どもと学校、その未来」

小中高校で活動するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが、今の子どもや学校の様子についてお話します。

2月4日(日)午前10時~12時 葛飾区亀有地区センター(亀有2-26-1 リリオ館7階)

参加無料 当日参加可

主催:かつしか子ども若者応援ネットワーク・葛飾区教育委員会

▼こども食堂サミット2018~こども食堂パワーアップ計画~

年に1度、こども食堂ネットワークに参加するこども食堂関係者が一堂に会するイベント

約1年で子ども食堂21か所が出来た大阪府豊中市の社協職員でコミュニティーソーシャルワーカー、NHKのドラマにもなった勝部麗子さん、NPO法人しんぐるまざーずフォーラムの赤石千絵子さん、社会活動家の湯浅誠さん等

2月4日(日)午後2時~4時30分 豊島区役所内「としまセンタースクエア」

参加無料 【お申込みサイト】https://goo.gl/forms/O5edNhYQvuhPS2vg2

▼子どもの性被害相談アプリ「ne-ne(ねーね)」(NPO法人ライトハウス)

このアプリからマンガ「Blue Heartブルー・ハート」の電子版を読むこともできます。

女の子も男の子も、匿名での相談も可能。

相談アプリne-ne:https://s.lhj.jp

▼レインボーリボンでは子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、年間12口3600円の寄付(こども食堂の1食オーナー)を募っています。

口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン

●郵便振替口座:00170-7-449974

●りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535

ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。

「レインボーリボンのこども食堂通信」へのご芳名記載の諾否もお知らせいただけますと幸いです。

▼レインボーリボンのホームページ
http://rainbow-ribbon-net.org

このメールマガジンは、代表の緒方はじめ、スタッフと名刺交換させていただいた方、

弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。

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