レインボーリボン メールマガジン 第147号 世界を変える道も小さな一歩から

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第147号
■■   世界を変える道も小さな一歩から
  2026/6/30
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東京都葛飾区を拠点とするNPO法人レインボーリボンの活動報告、代表の緒方の思いをお伝えするメールマガジンを毎月、月末にお届けしています。

6月は大きな地震や台風が何度もあって、自分や大切な人たちがいま生きていることの有り難さを感じる月でした。
沖縄慰霊の日もあり、世界の戦争の行方にも神経が尖ります。
ベネズエラの地震被害にも心が痛むのですが、遠い国への支援は国連、ユニセフ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、その他の国際NGOなど、大きな団体に寄付をするしか方法がありません。

でも、国連のような大きな組織も、目の前で起きている人間の「困難」を黙って見ていられなかった人々の、小さな取り組みの積み重ねでできたものだと思います。
私たちも目の前の子ども、親の「困難」を見逃さないアンテナを張ることをミッションとして、NPO活動を続けています。

6月はNPO法人として12周年となる今年度の総会を開き、3年後の15周年を目途に、団体として質的な充実を図っていく助走期間にしたい――という事業方針を立てました。

こども食堂・フードパントリー事業は、レインボーリボンの活動量の大部分を占める中核事業となっています。コロナ危機以降、少しずつ事務局体制を整え、持続可能な運営が見えてきています。
が、我々が何の専門性も持たないシロウトとしてこの事業をやっているという大前提を忘れてはいけません。
運営側がシロウトだから、利用する人にとっても、ボランティアにとっても、ハードルが低く、参加しやすく、相談しやすい、誰にとってもオープンな「居場所」を作ることができています。
しかし、「私たちはシロウト。何も知らない」という大前提を忘れてしまったら、自分勝手に参加基準を作って誰かを排除してしまったり、困っている人に気がつかなかったり、相手の事情に無頓着に心ない言葉で傷つけてしまったりすることでしょう。
私たちが「居場所」を運営するためには、学び続けなければならないのです。

今年の12月25日、「こども性暴力防止法」が施行され、学校や認可保育所などは職員の採用や配置転換にあたって性犯罪歴の確認が義務化されます(日本版DBS制度)。
こども食堂はDBSは義務化されませんが、子どもへの性暴力を防止する対策をとる必要があります。
レインボーリボンはその対策として、性障害専門医療センター(SOMEC)の性犯罪・ハラスメント対策研修を受け、あおとこども食堂のボランティア参加者向け「子ども食堂安全対策スタートパック」を導入しました。
ボランティア参加する人にeラーニング教材を視聴してもらい、子どもの安全と尊厳を守るために遵守すべき行動基準を守るよう、誓約してもらうルールです。
居場所を運営している市民団体の皆さんの参考になると思いますので、どうぞご参照ください。
「あおとこども食堂ボランティア参加を検討されている方へ」
https://rainbow-ribbon-net.org/kodomosyokudou/anzen-e-learning/

いじめ防止事業はまだまだ持続可能な体制をとれてはいません。
代表の緒方が倒れれば即、行き詰まる運営体制であり、いじめ防止教室を実施できるスタッフ育成が急務であることを総会で確認しました。

さっそく今月末、神奈川県川崎市の公立小学校5年生3クラスを対象とした教室が3日連続であり、後継者になってくれそうな人が3日間同行してくれました。

いじめ防止教室もやはり、12年前に専門家の先生を葛飾区にお呼びしたかったのですが、教育委員会に受け入れられず、仕方なくシロウトの私が勉強しながら始めた事業です。
12年の間に独学で様々な要素を取り入れ、授業内容は毎回少しずつ更新しています。

数年前から文科省の「生命(いのち)の安全教育」教材を使って、「相手が誰であっても(医者や教師、家族でも)自分が許可しない限り、勝手に見られたり触られたりしてはいけないプライベート・パーツ」を教えています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLC5wat5bVBLgYC7DA8a4nTal89FAnC2rE

この教材では「水着で隠す部分は自分だけの大切なところ」として、男の子と女の子の水着のイラストが示されています。
私は「男の子は性器とお尻、女の子は胸と性器とお尻」と解説するのですが、今回、あるクラスで「男の子だって胸を触られたくない」という意見が出ました。
なるほど~と、思いました。
次のクラスの授業からは「この絵は不完全です。男の子でも胸を見られたリ触られたくない人がいます」と解説するようにしました。

そもそも「生まれたときの体の性」「自分で自任する心の性」「恋愛感情がどの性に向くかという性的指向」「言葉遣い、服装、仕草など自分を表現する性」の4つの分野で、誰もが多少は「男性(女性)っぽい」といった面を持ち合わせているわけで、性の多様性を人間の尊厳として認め合おうと、時代は変わってきているのです。
文科省の教材もそろそろ更新しなくてはいけないですね。

今回、5年生の意見を「なるほど」と受け入れられた自分自身に対しても、「ちゃんと学び続けて来たね」と誉めてあげたくなりました。
こんな小さな気づきの積み重ねが、世の中を少しずつ更新し、多様な個性がお互いを尊重し合い、平和に幸せに暮らせる社会に向かって変革していくエネルギーになるのだと思います。

まだまだ未来をあきらめず、小さな一歩一歩を積み重ねていきたいと思います。
(代表・緒方美穂子)

▼レインボーリボン主催講演会【発達特性のある子どもの理解・対応のコツ】
会場参加とYouTube視聴参加があります(どちらも無料)。

日時:2026年7月5日(日)午後4時~5時
場所:葛飾区青戸地区センター 4階 エポックホール

講師:青木美紀子さん
保育士・早期発達支援士、チャイルドアートカウンセラー、自由創作教室アトリエTAO主宰
参加お申込は
Googleフォーム https://forms.gle/oP6r7zk6Td7PAF8y6
またはメール:rainbow_ribbon_mail@yahoo.co.jp

▼レインボーリボンの歩みをまとめた書籍を出版しました。Amazonで電子書籍、紙書籍を発売しています。オーディオブックも今後発売予定です。
『気づいたら、PTAが人生を変えていた――いじめ防止からこども食堂、外国人支援まで広がった“居場所づくり”のキセキ』(22世紀アート)
電子書籍Kindle版:税込500円、紙書籍:税込803円
https://amzn.asia/d/05HtbDIA

▼レインボーリボンのメールマガジン、バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。
http://rainbow-ribbon-net.org/category/mailmagazine/
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