レインボーリボンメールマガジン第22号「おせっかいおばさん、リターンズ」

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第22号
■■   おせっかいおばさん、リターンズ

2016/1/31
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こんにちは(^^)代表の緒方です。

「かつしか区民大学 いのちの居場所を求めて――子ども支援ボランティア講座」が始まりました。全5回のうち、2回が終了しています。

各回参加も可としたところ、40名募集に毎回60名を超えるご応募をいただき、その大半が全5回参加希望の方です。初日の1月18日は前夜までの雪が積もり、講座開始時にも風雨がピューピュー吹き付けるような最悪の天候でしたが、そんな中でも45名参加。アンケート回収率もほぼ100%。

「自分に何ができるか考えるきっかけになった」

「自分も目標をもてるかなと強く思いました」

等々、参加者の姿勢がとても主体的で熱意にあふれていることに、感激しています。

講座の状況は嬉しく思いながら、裏を返せば、子どもの現実がそれだけ厳しいということ、危機感を抱いている方がこんなに多いのだということですね。

第1回はNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知絵子さんを講師にお迎えし、地域に「居場所」をつくる活動を学びました。

6人に1人と言われる「子どもの貧困」は、子どもからあらゆる機会を奪っています。栗林さんが出会った当時中学3年生だった男の子は、高校受験に必要な「学力」というよりも、「学力のつけ方」を知る機会を奪われていました。家族で一緒に食卓を囲む機会も。そこから栗林さんの「無料学習塾」「子ども食堂」という子どもの居場所づくりが始まるのですが、その原点は、中3の男の子が小さい頃、遊びに来ていた「プレーパーク」。栗林さんはボランティアとしてプレーパークを見守る「おせっかいおばさん」だったのです。

参加者からも「身近に気になる家庭がある」という声が出ました。栗林さんのコメントは「ピンチはチャンス。困ったお母さんは困っているお母さん。モンスターだとか常識がないとか遠ざけるのではなくて、どんどん声をかけておせっかいしましょう!」

実はレインボーリボンは、名前を当初「おせっかいおばさんの会」にしようかと思っていました(^_^;)

学校からのプリントが読めなくて困っている外国人のお母さんたちを助けたかったからです。その原点から歩き始めて、いま「子ども食堂」まで手を広げちゃって大丈夫かな・・・と正直、ビビっておりましたが(^_^;)・・・思い出しました。外国人のお母さんたちは「困ったお母さん」だとか「常識がない」とか言われていたのです。

レインボーリボンとしては、ぐるっと回って、原点に帰ってきただけなんだなと。

講座第2回は児童養護施設の職員で、家庭訪問型子育て支援事業「ホームスタート」を担当している笹尾正乃さんを講師に、児童虐待を防ぐにはどうしたら良いのか考えました。

児童養護施設に入所する子どもは半数以上が虐待を経験しています。その背景に子どもの発達障害、親の発達障害、精神疾患などがある場合、親子関係を修復するのはとても難しいと言います。

しかし、児童虐待のリスクは特別な親子にだけあるのではありません。

私自身も講座を受けて思い出しましたが、1日中赤ちゃんを抱えて夫の帰りを待っていた頃の孤独感、疲労、小さな命を一人で支えている重責に押しつぶされそうな感覚。もしも夫が育児に参画してくれなかったり、「公園デビュー」できなかったり、ちょっとしたつまづきが重なっていれば、私も虐待する親になっていたと思います。

親子関係が破たんしてしまう前に、親の孤立を防ぎ、不安を和らげる支援をするのが「ホームスタート」です。未就学児のいる家庭を訪問し、子育てを一緒に楽しむ、悩みを聴くという「傾聴と協働」のボランティア。

このボランティアになるためには少したいへんな「ホームビジター養成講座」を修了しなければならないのですが、今回、笹尾さんのお話を聞いた中からすでに数名、受講希望者が名乗り出ています。

また、アンケートでは「ホームビジターになることができるのは子育て経験者のみなので、経験していない者がどう関われるのか知りたい」とか、「児童養護施設にボランティアとして関わることはできないのか」など、皆さんの「なんとかしたい」という強い危機感を感じる言葉も見られました。

いま、連日テレビで報道されている虐待死亡事件。

誰かが何かおかしいと気づいて、行政の相談窓口につながっていれば防げたと思います。でも、行政の窓口は敷居が高い。

その敷居をまたいで、「子どもを殴っちゃダメよ!」「子どもをかわいいと思えないんだったら、ここに相談してみて」とずけずけと言う、おせっかいおばさんがやっぱり必要です。

(代表 緒方美穂子)

▼3月10日(木)、葛飾区立青葉中学校でNPO法人湘南DVサポートセンターの瀧田信之代表理事を迎え、「いじめ防止教室」を開催します。中学1年生向けのいじめ防止プログラム体験授業です。授業後、見学者向けにレインボーリボンのいじめ防止に関するプレゼンテーションも行います。見学ご希望の方は下記にご連絡ください。

電話:03-6240-7142(平日9時~18時)

メール:rainbow_ribbon_mail@yahoo.co.jp

 

▼オンライン署名サイトChange.orgで『全国の小中学校PTAの皆さんへ いじめ防止対策推進法第15条2項を実行しましょう。いじめのない学校をつくろう!』署名運動を行っています。

https://www.change.org/ja

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▼レインボーリボンのホームページ
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