レインボーリボンメールマガジン第9号「ワンダフル・ワールド　～　目指せ！子どもの笑顔あふれる世界」

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■■　　レインボーリボン　メールマガジン　第9号
■■　　　　ワンダフル・ワールド　～　目指せ！子どもの笑顔あふれる世界

2014/12/31
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こんにちは(^^)代表の緒方です。

毎月１回、月末発行ということで、今回は大晦日ですね。皆さま、どんな風にお過ごしでしょうか。

大晦日のメルマガは何を書こうかな・・・と考えていた今月の初め頃にはノーベル賞の授賞式があって、今年はマララさんやサティヤルティさんのおかげで「子どもの受難」に光が当たった年でした・・・という書き出しを想像していました。

が、１６日にパキスタンのペシャワルで学校が武装集団に襲われ、１３２人の子どもを含む１４１人が殺害されるというショッキングな事件が起こり、感慨に浸る気持ちが吹っ飛んでしまいました。

アフリカでも、パレスチナでも、毎日、子どもが戦争、テロの犠牲になっています。

この世界を変えたい。

子どもが暴力の犠牲にならない世界にしたい。

たった１０人で立ち上げたＮＰＯ法人レインボーリボンの、壮大な夢です。

夢をかなえるためには、それが既に現実になっている状態を書くと良いそうです。

そこでここからは、１０年後、２０２４年の大晦日にタイムスリップして書いてみたいと思います。

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２０２４年１２月３１日。

私はレインボーリボンのオフィスでパソコン画面に向かい、あるネット会議を主宰しています。

会議出席者は、まず、スーさん。彼女はアジアのある地域で長年、子どもの人権のために活動してきた女性です。数日前、その地域を災害が襲ったのです。

そして佐藤さん。彼は日本のある小学校のＰＴＡ会長。この小学校は数年前、レインボーリボンのコンサルティングを受け、会員はすべて自主参加で、資金面でも活動面でも多くの人が積極的に参画する誇り高いＰＴＡ組織を作り上げています。

もう１人、サニーさん。彼女の母国はスーさんのいる国。若い頃、日本にやってきて子どもが生まれ、佐藤さんがＰＴＡ会長を務める小学校に通わせていました。

レインボーリボンは佐藤さんたちと共にＰＴＡを「多文化共生」の温かいコミュニティにしようと、サニーさんが参加しやすい活動を積み重ねてきました。その活動の延長線上で、今回、災害に遭った母国の子どもたちを支援したいというサニーさんの気持ちを知ったのです。

ネット会議には国際的な災害援助に実績のある他のＮＰＯのコーディネーターや、同時通訳をしてくれるボランティアも参加しています。

スーさんから現地の状況を聞いた私たちは、まず、佐藤さんのＰＴＡで取り組める支援策を次々とアイデア出ししていきます。現地で救助や医療支援にあたっている国連やＮＧＯ組織への資金援助、復興支援物資のリストアップ、物資を送るための基地を学校のＰＴＡ室に置くこと・・・。

たいへんな年越しとなりました。

でも、１０年前、たくさんの子どもたちが殺されても何もできず、虚しく悲しい気持ちを抱えていた大晦日を思い出すと、ここまで来ることができて良かった、やっぱり世界は変えられるんだと思いました。

今やＰＴＡと言えば「楽しそう」「やってみたい」と思う親が全国にたくさんいます。

ＰＴＡは強制されるものではなく、自由に自主的に参加できる活動で、親も子も成長できる多文化コミュニティだということが常識になっているのです。

子どもの幸せのために親と先生が協力して生き生きと働いているのですから、いじめや虐待、体罰、犯罪など、子どもを襲う暴力の芽は未然に摘み取る仕組みができています。

子どもの笑顔があふれる世界をつくるためにボランティア活動に汗を流す親たちの姿を見て、子どもは親を誇りに感じています。自分は大切にされている、これから幸せに生きていく存在なんだという自己肯定感を当たり前に抱いています。

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２０２４年のワンダフル・ワールド。２０１４年はこの世界をつくるための一歩を、歩き出した年でした。

（代表　緒方美穂子）

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※本メールは、NPO法人レインボーリボン代表緒方美穂子はじめ、
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