レインボーリボンメールマガジン第36号「いのちを守り、育てることは難しい・・・」

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■■  レインボーリボン メールマガジン 第36号
■■   いのちを守り、育てることは難しい・・・

2017/3/31
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新たな年度を迎える直前、またしても悲惨な事件、事故が起きてしまいました。

千葉県で小3の女の子が遺体で見つかり、栃木県では山岳部の高校生ら8人が雪崩で亡くなりました。

2015年9月に福島県で高2の生徒が自殺した問題は、いじめが原因であり、学校の対応が不適切だったと第三者委員会が認定したという新聞記事もありました。

子どもが犯罪の犠牲になることを防ごうと、学校、PTA、地域ボランティアなどが対策を講じていても死角はある・・・。

春山登山の安全講習を指導する教員が、安全の判断を誤ってしまった。

友人から傷つけられ、大人に救われず、自殺する子どもが後を絶たない・・・。

子どもの命を守り、育てること、教育することは、なんと難しいことなのでしょうか。

私もつい最近、たいへん申し訳ないことをしてしまいました。

中学を卒業したばかりの子に、当たり前のように「高校はどこに行くの?」と訊いてしまったのです。

言った直後に後悔しました。軽率に発した質問は、もしかしたら子どもを不用意に傷つける言葉だったかもしれません。

こんな間違い、失敗を繰り返しながらも、「子どもの命を守る」「子ども支援をしよう」と思うモチベーションはどこからくるかというと、現実に目の前にいる子どもたちが支援を必要としているから・・・だけではなく、支援しているつもりが、逆に勇気づけられたり、感動をもらうことが多いからだと思います。

月に1回の「こども食堂」なんて何かの役に立っているのかな・・・と自信をなくすこともしばしばですが、子どもたちが次の開催を楽しみに待っていてくれたり、初めて来たときには他の子とコミュニケーションがとれなかった子が4回目に来たときは一緒に遊べたり、そんな一つ一つのことが本当に感動的で、これからも頑張ろうという意欲につながるのです。

いじめ防止教室は子どもたちの心に働きかける授業なので、子どもを傷つけないように、とても緊張します。

「いじめって何?」と問いかける場面があるのですが、そこで子どもの口から差別的な言葉が出てきたらどうしよう、その発言で傷つく子がクラスにいたらどうしよう・・・とハラハラしますが、取り組みを始めたこの1年、一度もそのようなことはありません。

普段は荒っぽい差別語が平気で飛び交うようなクラスでも、いじめ防止教室でこちらが真面目に問いかければ、真面目に考えて答えてくれる子ばかりです。中には、いじめの加害者が抱える心の闇まで深く考える発言があったり、授業が終わってから、私の授業では救えなかった心の傷をそっと教えてくれる子がいたり・・・。

大人にいじめ防止教室の話をすると、自分の子ども時代にそんな授業があればよかったなあと言ってくれます。私自身もNPO法人湘南DVサポートセンターの瀧田信之先生の「いじめ防止プログラム」を知って、そう思いました。

子ども時代、友だちとの関係がなぜこんなに苦しいのか、わからなかったからです。

今は、子どもの世界にも大人の世界にもある「いじめ」「傷つけ」について、子どもたちと一緒に考えることで、私自身が救われているような気がします。少なくとも、子どもに教えようという立場に立てば、自分の姿勢を正さずにはいられないです。

目の前にいる子どもに教えられながら、試行錯誤を繰り返し、ゆっくりと歩き続けているレインボーリボンも、4月からは法人化4年目に入ります。

もともとの出発点は「外国人のお母さんたちとPTA活動を楽しもう」というところでした。

法人の目的は「多様な文化的背景をもつ親同士が互いに助け合い、尊重しあい、人生を豊かにしていくための情報提供、教育研修、PTAに関するコンサルティングなどの事業を通して、すべての子どもが楽しく幸せに生きていける社会環境をつくること」なんです。

立ち上げ期の3年間は「いじめ防止」や「こども食堂」ばかり頑張っていて、PTAや親支援の活動があまり広がりませんでした。これからもう少し、原点に立ち返っていきたいと思っています。

「いじめ防止」も「こども食堂」も、多文化共生、親支援の活動につながるように、進化させていきたいと思います。

具体的には何をするのか・・・は、次号メルマガに乞うご期待!

(代表 緒方美穂子)

▼葛飾区役所2階ロビーで区内のこども食堂を紹介する展示が4月3日まで行われています。

http://rainbow-ribbon-net.org/tennji/

▼レインボーリボンのこども食堂にご寄付いただいた皆さまへ

こども食堂通信No.2で会計報告をしております。ご支援ありがとうございます。

http://rainbow-ribbon-net.org/kodomosyokudou/

▼毎月300円(年3600円)でこども食堂の1食オーナーになりませんか?

子どもに提供する1食分の食材費300円を1口として、年間12口3600円の寄付を募っています。

口座名義:特定非営利活動法人レインボーリボン

●郵便振替口座:00170-7-449974

●りそな銀行 青戸支店(店番号470)普通預金1520535

ご寄付くださった方はお名前、連絡先を下記レインボーリボン宛てにお知らせください。

▼人身取引の被害者支援団体NPO法人ライトハウスの相談アプリ「ne-ne(ねーね)」。

このアプリからマンガ「Blue Heartブルー・ハート」の電子版を読むこともできます。

マンガを読んで、「自分もこういうことを経験したけど、誰にも言えずにいる。相談していいことなのかもわからない」という人がいたら、女の子も男の子も、匿名での相談も可能です。身近にいる子どもや若者たちにこのアプリをご紹介ください。

相談アプリne-ne:https://s.lhj.jp

▼レインボーリボンのホームページ
http://rainbow-ribbon-net.org

このメールマガジンは、代表の緒方はじめ、スタッフと名刺交換させていただいた方、

弊団体のイベント・講座にご参加いただいた方にお送りしています。

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